許した安打はわずかに1。オリックスは盤石の投手リレーで相手の強力打線を封じ込めた。味方がもぎ取ったリードを守り切り、今シリーズ2度目の零封勝ち。第4戦から3連勝で日本一に王手をかけた。 先発は第2戦から中5日となった山崎福。チェンジアップを効果的に使い、決定打を許さなかった。四回は1死から連続四球を与えたが、オスナを遊ゴロ、中村を左飛に仕留めた。前回の4回4安打無失点の内容をさらに上回る5回1安打無失点の好投で試合をつくり、「丁寧に投げることだけを考えた。全体的にいい集中力で投げ切れた」と胸を張った。 六回からは、序盤の1点を守り切った第4戦で大車輪の活躍を見せた救援陣が登場。2番手の宇田川こそピンチを招いたが無失点でつなぐと、最後はワゲスパックが主軸3人を打ち取った。リーグ連覇の立役者となり、中嶋監督も絶大な信頼を寄せる救援陣がこの日も起用に応えた。 第1、2戦では1敗1分けに終わっていた敵地で初勝利を挙げ、26年ぶりの日本一が手の届くところまできた。ベンチのムードが最高に高まる中で第7戦を迎える。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投するオリックス先発の山崎福=29日、神宮