プロ野球阪神の監督に復帰した岡田彰布氏(64)が16日、大阪市内で記者会見し、「個人個人がもう少しレベルアップすればチームが変わるんじゃないか。優勝は簡単なものじゃないが、期待感はある」と力強く語った。 チームは自身が采配を振った2005年以来、リーグ制覇から遠ざかっており、「歯がゆさがあった」と打ち明けた。「何とかしたいという気持ちがすごくあった。年齢的にも長くはできないと思うが、最後にタイガースのためにユニホームを着ようという気持ちになった」と就任要請を受諾した理由を話した。 これまで阪神とオリックスで計8年間監督を務めた。いずれの球団でも救援陣の構築に力を入れてきた。今回も投手を中心とした「守りの野球」を目指していくと語った。 ◇岡田監督の略歴 岡田 彰布(おかだ・あきのぶ) 大阪・北陽高から早大を経て80年にドラフト1位で阪神入団。同年に新人王に輝き、85年は球団初の日本一に貢献。94年にオリックスに移籍し、翌年に現役引退。オリックスと阪神でコーチなどを務めた後、04年に阪神監督に就任。05年にリーグ優勝に導くなど、08年までに4度Aクラス入り。10年から12年までオリックス監督を務めた。64歳。大阪府出身。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕就任会見で抱負を語る阪神の岡田彰布新監督=16日、大阪市内 〔写真説明〕藤原崇起オーナー(左)らと撮影に応じる阪神の岡田彰布新監督(中央)=16日、大阪市内