阪神の近本が1点を追う六回に攻守でチームを勇気づけた。打席では無死二塁で送りバントを2度失敗して追い込まれながら、ファウルで粘った後に右翼フェンス直撃の同点二塁打を放った。「何とか進塁させることだけ意識した。目の前のプレーに集中していた」。その後、原口の左前打で勝ち越しのホームを踏んだ。 守備では先頭の代打桑原の左中間への鋭い当たりを横っ飛びで好捕し、投手の岩貞を助けた。「ここまできたら結果しかない。つながるのは勝つことだけなので」と話し、ファイナルステージ進出を喜んだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕6回、同点適時二塁打を放つ阪神の近本=10日、横浜