6打差の6位からスタートした笹生が優勝まで1打差に迫った。同じ組の渋野が「笹生選手のいいプレーを間近で見られて、すごく楽しかった」と振り返る猛追ぶりだった。 前半はパー5の8番でイーグルを奪うなど、スコアを三つ伸ばす。後半に入って11番をボギーとするが、14、16、17番でバーディー。最終18番(パー5)でも4メートルほどのバーディーパットを沈め、一つ後ろの最終組で回る首位のエワートシャドフに1打差として結果を待った。優勝こそ逃したが、終盤5ホールで4アンダーと爆発して見せ場をつくった。 今年は1月に2度10位以内に入ったものの、その後は波に乗れなかった。今季最高の2位に入り、「楽しかった。いろいろ勉強になった。調子が良かったら上位にはいく」と自信を取り戻したようだ。 昨年の全米女子オープンに続くツアー2勝目にあと一歩。「次につなげられるようにまた練習しないといけない」。今後に向け、勇気の湧く2位となった。 (ソミス時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕メディヒール選手権最終ラウンドの18番でバーディーを取り、渋野日向子(左)に笑顔を見せる笹生優花=9日、米カリフォルニア州ソミス