プロボクシングで世界2階級制覇を果たしたエデル・ジョフレさんが、肺炎の合併症により母国ブラジルのサンパウロで死去した。86歳だった。2日に世界ボクシング協会(WBA)や世界ボクシング評議会(WBC)が公式サイトで伝えた。ファイティング原田に敗れ、王座を明け渡したことでも知られている。 ジョフレさんは1950年代から70年代にかけて活躍し、「黄金のバンタム」の異名を取った。60年にバンタム級の世界王座を獲得。防衛を重ねていたが、65年に愛知県体育館で原田に判定でプロ初黒星を喫し、王座を奪われた。66年の再戦でも敗れたが、後にフェザー級の王座を獲得した。 戦績は72勝(50KO)2敗4分けで、2敗は原田に喫したものだった。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕プロボクシング世界バンタム級タイトル戦の5回、エデル・ジョフレ(左)をロープに追いつめるチャンピオンのファイティング原田=1966年5月31日、東京都千代田区の日本武道館 〔写真説明〕プロボクシング世界バンタム級タイトル戦でファイティング原田(中央)はエデル・ジョフレ(右)を判定で破り2階級を制覇=1965年5月18日、名古屋市の愛知県体育館