2週間のリーグ中断期間を経ても、勢いは変わらない。首位横浜Mが敵地で堅守の名古屋に完勝。3年ぶりの優勝が目前となった。価値ある先制点と2点目を決めた水沼は「とにかく勝ててよかった」と笑顔を見せた。 先制の場面は攻撃的サッカー「らしさ」が詰まっていた。GK高丘からボールを丁寧につなぎ、サイドバックの永戸がゴール左の深い位置からダイレクトで中へ入れ、水沼が右足で合わせた。崩してのゴールに「自分たちが常に要求しているものだった」とマスカット監督。水沼は後半1分にもゴール前でパスを受けて冷静に決め、自己最多タイの今季7得点とした。 7月の東アジアE―1選手権でA代表デビューしたが、先のドイツ遠征は招集外。試合をテレビで見て「悔しかった。まだまだやってやるぞと新たな気持ちになった」。最後まで走り続けて好機を演出し、足をつって終盤に交代。「向上心を持ってみんなやっているのが勝てている要因」と誇らしげだ。 次節からの3試合はホームで戦う。「大きなアドバンテージ。心強いサポーターと共に1試合ずつ勝っていきたい」と副将の水沼。重圧とは無縁のチームなら、このまま突っ走りそうだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、競り合う横浜Mの水沼(右)と名古屋の内田=1日、豊田スタジアム