米プロバスケットボール協会(NBA)で八村塁が所属するウィザーズが30日、さいたまスーパーアリーナで昨季王者ウォリアーズとのプレシーズン戦に臨んだ。NBAの日本開催は3年ぶり。4季目を迎える八村にとって凱旋(がいせん)試合となった。「子どもの頃からの夢。すばらしい瞬間で、すごくいい経験だった」。約25分の出場でともにチーム最多の13得点、9リバウンドをマークし、ウィザーズは87―96で敗れたものの満員の会場を沸かせた。 八村が先発メンバーとして紹介されると会場は大きな拍手で歓迎。試合前にはウォリアーズのステフィン・カリーとコート上に並び「日本とNBAがこうやって近づくことはうれしい。これからも頑張りたい」と笑顔であいさつした。最初のゴールは自陣から持ち込んでレイアップを決めた。 昨年の東京五輪は新型コロナウイルスの影響で原則無観客だったが、この日は約2万枚のチケットが完売。NBAの一員として八村が躍動する姿を心待ちにしたファンの期待がうかがえた。 プレシーズン戦は同カードで10月2日にも行われる。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕第1クオーター、攻め込むウィザーズの八村塁(中央)=30日、さいたまスーパーアリーナ 〔写真説明〕第1クオーター、ルーズボールに飛びつくウィザーズの八村塁(右)。左はウォリアーズのカリー=30日、さいたまスーパーアリーナ