8月2日以来の白星を挙げた阪神の青柳は、「野手に打ってもらって、中継ぎに抑えてもらって、やっと勝つことができた」と感謝した。粘って手にしたリーグ単独トップの13勝目だった。 立ち上がりに先制点をもらってのマウンド。一、二回は得点圏に走者を背負ったが、「ストライクを取るのに四苦八苦していたわけではない」と落ち着きはあった。要所で厳しいコースを突いて切り抜けた。六回は宮本にソロを許し、さらに走者を2人出したが、最少失点でしのいで後は救援陣に託した。 12勝目を挙げた後、7試合白星がなかった。前半戦はたびたび見せた、八回や九回まで抑える安定感抜群の投球ができなくなっていたが、中6日で起用し続けた矢野監督の信頼に「応えたいという気持ちはずっと持っていた」。 クライマックスシリーズ(CS)進出へ向け、一つも負けられない状況で、エースらしい働き。個人的にも2年連続の最多勝が大きく近づく1勝で、監督も「12のまま止まるのではなく、もう一つ勝ったというのは価値がある」とたたえた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する阪神先発の青柳=27日、神宮