クライマックスシリーズ(CS)出場を狙うチームにとっても、自身にとっても待望のアーチを架けた。西武の山川が一回に先制2ラン。12日以来の一発で、3年ぶりに40号に到達した。 2死一塁で低めの変化球をすくい上げた。打った瞬間にそれと分かる完璧な当たり。「40本という数字はずっと意識していた。この後の打席からは、そのプレッシャーなく臨める」。大台を前に足踏みをしていただけに、胸をなで下ろした。 9月は不振の時期が長かったが、19日の試合後に過去の映像を見返し、好調時は体と逆方向に少し傾けていたバットが真っすぐになっていることに気付いた。「これかもしれないと、ぱっと浮かんだ。体の回転と当たる場所、ポイントがずれていた」。20日に先制打など3安打を放ち、復調の手応えを得ていた。 昨年まで2年連続で24本塁打にとどまっていた主砲。残り試合は少ないが、自己最多の47本に近づくほど、チームのCS出場も見えてくる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕1回、先制の2ランを放つ西武の山川=27日、ベルーナドーム