正念場で痛い足踏みとなった。川崎は14日の名古屋戦と同様に先制しながら追い付かれ、悔しさが残る引き分け。小林は「すぐに切り替えるのは難しい」。前半38分にゴール左でこぼれ球を拾い、近いサイドを射抜く。自身3カ月ぶりの得点にも、表情は険しかった。  後半に攻勢を強めた柏の勢いを止められず、同18分に失点。終盤はなりふり構わないパワープレーを見せたが、勝ち越し点は生まれなかった。「畳み掛けることができなかった」と鬼木監督。連戦の疲労もあり、パス回しのテンポが上がらない。出しどころに迷う場面が目立った。  試合後はうなだれる選手に対し、敵地に駆け付けたサポーターから万雷の拍手が起きた。逆転での3連覇へ、まだ諦めていないというメッセージ。「どうしても勝ちたかったのでメンタル的には厳しいが、自分たちはいい準備をして試合に臨むだけ」と小林。悲壮感を漂わせ、自らを奮い立たせるように言った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、先制ゴールを決め喜ぶ川崎の小林(右)=17日、三協F柏 〔写真説明〕後半、攻め上がる川崎の家長(右)。左は柏の上島=17日、三協F柏
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 川崎、正念場で足踏み=激励に奮起できるか―Jリーグ