ソフトバンクの森がプロ9年目、461試合目で初めて先発マウンドに上がった。先発予定だった奥村が右肘の負傷で登板を取りやめ、代役が回ってきた。 直球には力があり、ナックルカーブとの緩急が効果的。二回までは無安打に封じた。三回2死からソロ本塁打を許したが、その後三塁のピンチでは西川をフォークで二ゴロに打ち取った。 2018年から抑えを務めてきたが、今季は序盤からセーブ失敗が続き、2軍降格も味わった。コロナでの離脱も経て中継ぎに回っていた。 2番手で3回無失点に抑えた13日の試合後には「行け、と言われたらどこでも行く」との決意を示していた。新たに居場所をつかむには、なりふり構っていられない。 来季以降には、先発に転向するプランもある。藤本監督も「期待している。どれだけやってくれるか」と話す。思わぬ形で迎えた「予行演習」だったが、それなりの投球は見せた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投するソフトバンク先発の森=16日、楽天生命パーク