前日まで西武に3連勝し、混戦の優勝争いで一歩抜け出したソフトバンク。仙台で楽天と対戦したこの日は、頼れる4番、柳田がチームをさらに勢いづける2ランを放った。 1―0で迎えた三回、1点を加えてなお1死二塁。高めに入ってきた辛島の直球を鮮やかに流し打ち、左翼席へと放り込んだ。「真っすぐを捉えることができた。いい感覚で打つことができた」と、振り返った。 8月下旬に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて一時は離脱。しかし、今月に入って復帰すると継続的に安打を打ち続け、打撃の状態は日に日に上がってきている。 試合前、用具の到着が遅れ、打撃練習ができないというアクシデントに見舞われた。いつもとは違う準備を余儀なくされたが、長谷川打撃コーチの「これくらいのトラブルでは(勢いを)止められないぞ、という気持ちを持ってやってくれればいい」という言葉通り、選手が躍動。チームが苦手としていた辛島を序盤で攻略した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、2点本塁打を放つソフトバンクの柳田=15日、楽天生命パーク 〔写真説明〕3回、2ランを放った柳田(右端)を笑顔で迎えるソフトバンクナイン=15日、楽天生命パーク