翠富士が大関を初めて倒し、今場所初白星を挙げた。正代に思い切って当たり、流れ良くもろ差しに。これを嫌った大関が巻き替えてきたタイミングに乗じ、出し投げで崩して一気に出た。前日は同学年の大関貴景勝に力の差を見せつけられたが、「きょうはしっかり燃焼できた」と満足そう。 取組後、花道ですれ違った兄弟子の照ノ富士は軽く笑みを浮かべており、「(連敗で)情けないと怒られていたので、きょうは褒めてもらえると思う」。今場所は自己最高位の西前頭筆頭。弾みがつく白星に「三役になりたいという気持ちで頑張る」と欲も出てきたようだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕翠富士(右)は寄り切りで正代を破る=13日、東京・両国国技館