不振に苦しんでいた楽天の則本が、闘志みなぎる投球で8勝目を挙げた。威力十分の直球を軸に、オリックス打線を7回1失点に抑えた。五回2死一、三塁のピンチでも最後は直球を選択。中川圭から空振りを取ると大きな雄たけびを上げた。「要所で投げ切ることができたのでよかった」と、満足げだった。 7月以降は黒星が先行。長いイニングを投げられず、大量失点を許す試合もあった。「チームが一つになって最後まで走り切ろうという気持ちになっている。自分も加わりたいという気持ちだった」。3位オリックスとの大事な試合で、ようやくエースが本来の姿を取り戻した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕7回、オリックスの代打T―岡田を三振に仕留めガッツポーズする楽天先発の則本=12日、楽天生命パーク 〔写真説明〕力投する楽天先発の則本=12日、楽天生命パーク