【チューリヒ(スイス)時事】国際オリンピック委員会(IOC)のアダムス広報部長は8日、昨年の東京五輪・パラリンピックをめぐり、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者らが逮捕された汚職事件について、「一個人が関与したとみられる疑惑に留意している。事件の真相解明に関心を寄せている」と述べた。理事会でこの件は議論しなかったという。  2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を目指す札幌市の秋元克広市長らは、今月予定していたIOC本部への訪問を見合わせた。IOC側が汚職事件の影響を考慮した可能性もあるが、アダムス氏は「スケジュールの問題。9月は不可能だった。別の機会を探している」と述べるにとどめた。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「真相解明に関心」=東京五輪汚職で―IOC