尊敬する右腕を早々に後押しした。ロッテの井上が先制の4号ソロを含め、三回までに2安打3打点をマーク。「美馬先輩を援護することができてよかった」と喜んだ。 二回1死での打席は、レイが外角低めへ投じた初球の151キロを捉え、逆方向の右へ伸びる井上らしい打球でポール際に運んだ。三回は1点を加えてなお2死一、三塁で、1ボールからの2球目の内角速球を力強く引っ張り、左翼線を破る2点二塁打を放った。 この日の先発は中大で3学年上の美馬。「神様の中の神様。後輩の味方になってくれる先輩だった」と話す。美馬が楽天からフリーエージェント(FA)で2020年に加入し、再びチームメートになったことをひときわ喜んでいた。 昨年10月に右手首を手術。なかなか打撃練習ができないもどかしい日々を過ごし、「足を使って体を動かすことがメインだった」。地道なリハビリを経て復帰した長距離砲が持ち味を発揮した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕2回、先制ソロ本塁打を放つロッテの井上=1日、ペイペイドーム