勝負強い打撃は健在だ。打率リーグトップを走る日本ハムの松本剛が、先制打を含む適時打2本、3打点の活躍。「きのうから良い雰囲気があった。それが安打という形で出てくれてうれしい」と喜んだ。  まずは一回1死一、二塁。フルカウントから低めの変化球を捉え、三塁線を破る先制の2点二塁打。「4番だからチャンスで回ってくる確率は高い。準備はできていた」。暴投で1点を勝ち越した直後の七回2死二塁では、しぶとく三遊間を抜き、貴重な追加点をもたらした。「泥くさく、自分らしい安打になってくれた」と笑った。  11年目で飛躍のシーズンを送っているが、7月19日に自打球を当てて左膝を骨折。8月16日の合流後も万全の状態ではなく、全力疾走はできない。守備には就かず、指名打者での起用が続く。葛藤もあるが、規定打席に到達してほしいという新庄監督の親心の表れ。「結果で示すしかない」と覚悟は決まった。  脚の状態は良くなっており、新庄監督は「守ってベストナインも」と欲を見せるが、本人は「一打席一打席大切にやっていきたい」。初の首位打者へ向け、慢心はない。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕7回、適時打を放つ日本ハムの松本剛=31日、ベルーナドーム
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 日本ハムの松本剛、勝利呼ぶ適時打=首位打者へ「一打席を大切に」―プロ野球