高校日本代表を率いる馬淵監督は「しっかり守れて、機動力が使える選手でゲームをしたい」との思いで、U18W杯に臨むメンバーを選んだ。大学日本代表に敗れた試合にも、随所に光るプレーがあった。 六回の守備。無死一、二塁で遊撃手の光弘(大阪・履正社)がゴロをさばいて二塁手の赤堀(福島・聖光学院)に転送して1死を取ると、赤堀は直後に三塁へ投げ、タッチアウトで2死目を奪った。的確な状況判断で珍しい併殺を完成させ、場内を沸かせた。 積極的な仕掛けもあり、一回には四球で出た最初の走者、安田(聖光学院)が二盗を決めた。投手陣は走者を出しながらも粘り、八回に登板した主将の山田(滋賀・近江)は140キロ台後半の直球を軸に1回を無安打、1四球3奪三振と好投した。4安打に終わった打線など課題もあるが、本番に期待を抱かせる壮行試合となった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する高校日本代表4番手の山田=31日、ゾゾマリン