ソフトバンクの30歳、奥村はプロ初先発で5回1失点と粘った。一回、高部にソロを浴びてからは変化球を多用。四回には暴投も絡んで2死一、三塁のピンチを招いたが、安田をカーブで二ゴロに打ち取った。先発の責任は果たし「満足はしたくないが、やりたいことはできた」と一息ついた。 勝ち投手の権利を持って交代したが、救援陣が打ち込まれて初白星はお預け。「勝つに越したことはないが、(救援投手の)気持ちは分かる」とかばった。藤本監督は「よく頑張ってくれた」とたたえ、「またチャンスはあるのではないか」と2度目の先発登板を示唆した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投するソフトバンク先発の奥村=29日、京セラドーム