【シアトル時事】米大リーグ、マリナーズで球団殿堂入り式典を翌日に控えたイチローさん(48)が26日、本拠地シアトルで記者会見し、「生きていたら何が起こるか分からない。この舞台にいることを、どのタイミングでも想像できなかった」と感慨深げに語った。 プロ野球オリックスから移籍した2001年に首位打者と盗塁王を獲得し、ア・リーグ最優秀選手と新人王を同時受賞。04年には年間262安打のメジャー最多記録を打ち立てた。輝かしい記録を残した現役時代を「第三者が必ず、(体が)細過ぎて無理だろうと。メジャーに行くときもそれとの闘いだった。結果で黙らせるという積み重ねが今ここにある」と振り返った。 19年の引退後は会長付特別補佐兼インストラクターとして現場をサポート。21年ぶりのプレーオフ進出を目指すチームに「みんなから出ているエネルギーがすごく良くて、これはいい状態だなと感じた」と期待を寄せた。 マリナーズの球団殿堂入りはイチローさんが10人目。メジャー球団の殿堂入りは日本選手として初の快挙となる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕マリナーズの本拠地球場でガーディアンズ戦前に記者会見に応じたイチローさん=26日、シアトル