4点リードの九回2死から、平田が連打を許してセーブ機会が訪れた。DeNAの山崎はマウンドへ上がり、2球目で糸原を中飛に打ち取ると、グラブをたたいて喜んだ。今季抑えに返り咲き、史上最年少の29歳で200セーブに到達。「偉大な先輩たちに肩を並べられて光栄」と落ち着いた様子で話した。 新人だった2015年から抑えを任された。順調にキャリアを積んできたものの、コンディショニングの失敗などが響き、20年7月下旬にポジションを失った。「戻れない時間が続いて、投げ出したくなる時もあった」と振り返る。 転機は昨オフ。「自分の甘えを断った。食べたいお菓子もやめた」。食生活を見直し、厳しいトレーニングで体を絞った。変化は目覚ましく、三浦監督が「ここ数年とは全然違う体でキャンプインしてきた」と目を見張るほどの充実ぶりだった。 開幕直前に監督から「抑えを任せる」と告げられ、その起用に応え続けた。150キロ中盤の直球には伸びがあり、本人は「今までになく、自信を持って投げられている」。手応えは十分だ。 2位につけるチームを支える守護神は「この時期に順位争いができるのは幸せ。毎日が刺激的」と言う。足踏みした時期があった分、大きなやりがいを感じながら腕を振り続ける。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕通算200セーブを達成したDeNAの山崎=24日、京セラドーム 〔写真説明〕阪神に勝って通算200セーブを達成し、喜ぶDeNAの山崎(右)=24日、京セラドーム