【ニューヨーク時事】米男子ゴルフは25日から2021~22年シーズンのプレーオフ最終戦がアトランタで始まる。シーズンランキング上位30人だけが出場資格を持つ舞台に、今季2勝の松山英樹(30)は9年連続の進出。首に不安を抱えながらも「頑張って、いい形で終われたら」と意欲を口にしている。 プレーオフ第1戦を首痛で欠場。出場が危ぶまれた第2戦は4日間を戦い抜き、ランク17位で最終戦に進んだ。持ち前のショットは安定感を欠いたものの、患部への負担が少ないパットでは手応えもあった。「ちょっとずつ変えているものが、はまりつつある」と明るい表情も見せた。 米ツアーは新ツアーのLIVゴルフ参戦者にプレーオフ出場を認めず、ランキング上位にいた複数の選手を除外した。昨年まで13年連続で最終戦の出場権を手にしてきたダスティン・ジョンソン、8年連続だったパトリック・リード(ともに米国)の「LIV組」は不在で、継続中の選手では松山が最長。最高峰ツアーで本格参戦を開始した13~14年シーズンから積み重ねてきた連続記録は、超一流選手の証しだろう。 シーズン王者が1800万ドル(約25億円)を獲得する一大イベントには新ツアーの影響もにじむが、ジョン・ラーム(スペイン)は「何人か有名選手が去ったが、新たな素晴らしい選手が出てきた。米ツアーが失ったものはそれほどない」。強気の言葉で対抗意識を示した。 最終戦ではランキングに応じてハンディキャップが与えられ、松山はランク首位のスコッティー・シェフラー(米国)と8打差からスタート。頂点を目指し、厳しい戦いに挑む。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕米男子ゴルフのプレーオフ第2戦、BMW選手権の第2ラウンドでプレーする松山英樹=19日、デラウェア州ウィルミントン(AFP時事)