新型コロナによる離脱から戻ってまだ3戦目。阪神の大山がブランクを感じさせず、4安打2打点と暴れた。「試合になったらやるだけ。勝ちに貢献できてよかった」 不在の間にチームは8連敗を喫したが、「みんな何とかしようと頑張っていたのは分かった。自分が帰った時に頑張ろうと思っていた」と言う。この巨人3連戦初戦の19日に約2週間ぶりに復帰し、5番に座る。 一回は三塁線への内野安打で好機を広げた。三回は左前へのクリーンヒットを放ち、五回には三遊間を破った。しかし、六回1死満塁では外角球を引っ掛けて遊ゴロ併殺打。七回に岡本和のソロが出て、巨人の反撃ムードが高まった。それだけに八回に再び来た満塁の好機は逃せなかった。 左腕高梨に対して強引にいかず、変化球をライナーで中前へ。「何としてもという感じだった」と言う一打で、相手を消沈させる2点をたたき出した。 4番佐藤輝は「後ろに大山さんがいると、気持ち的に余裕を持って臨める」と話していた。束になって得点を奪いにいくのが阪神打線。その中軸を担う大山の存在は大きい。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕8回、2点適時打を放つ阪神の大山=21日、東京ドーム