初の8強入りを狙った横浜Mは、沈む神戸の激しい圧力に屈した。悔やまれるのが前半の戦い。中盤でパスを読まれ、こぼれ球の競り合いで負ける場面が目立った。J1で首位を走る本来の姿を見せられなかった。 序盤に先制された直後、西村が右クロスに頭から飛び込んですぐさま同点。それでも後方へのパスが多い。GK高丘の好セーブなどで耐えていたものの、実藤がシュートをブロックした際にハンドの反則があったとVARの判定。PKで勝ち越された。後半はパスが回り始めたものの、追い付けないうちにさらに失点。反撃は1点止まりだった。 初めて決勝トーナメントに進んだ2020年も1回戦で涙をのんだ。その水原(韓国)戦にも出ていた主将の喜田は「強烈な悔しさを経て、それでも前を向いた。自信を持ってピッチに立つ」と話していたが、またも道は閉ざされた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、ゴールを決める横浜Mの西村(中央下)=18日、埼玉スタジアム