サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の開幕が、当初の予定より1日早まり11月20日となった。1次リーグA組の開催国カタール―エクアドルを開幕戦として実施する。国際連盟(FIFA)が11日に発表した。異例の措置により、12日が開幕100日前となる。 カタール大会は酷暑への懸念から11~12月開催。リーグ戦中の欧州に配慮し、当初から大会日程は28日間と短かった。代表選手の拘束期間も11月14日に始まるため変わらない。カタールは地元出身者が占め、エクアドルも欧州でプレーする選手は少ない。影響は最小限で、同意は得やすかったのだろう。 観戦予定者は旅程変更の必要も出てくるが、チケットに飲食サービスなどを組み合わせた商品の販売権を持つマッチ・ホスピタリティー社のハイメ・バイロム・チェアマンは「過去と比較しても大きな問題ではない。エクアドルの顧客が試合に間に合うようにする」と述べ、調整に自信を示す。 開幕までの残り日数を刻む公式カウントダウン時計はFIFAの決定を受け、即座に変更。12月18日に決勝が開催されるルサイル競技場は正式オープンに先立ち、11日に初の公式戦としてカタール1部リーグの試合が行われた。8万人収容の競技場に1万人以上のファンが訪れ、大会日程の前倒しがアナウンスされた。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカーW杯決勝の会場となるルサイル競技場で、カタール1部リーグの試合が行われた=11日、カタール・ルサイル(AFP時事)