何度もけがを乗り越え、節目に到達した。ロッテの荻野が通算1000安打を達成。「通過点だと思うが、素直にうれしい」と喜んだ。 三回2死二塁。1ボールからの変化球を体をうまく回して捉えた。節目の一打は左翼線を破る適時二塁打になり、「チャンスだったのでとにかく走者をかえそうと思った」。ベンチから記念ボードを掲げた三木が登場すると、照れながら受け取った。 13年目、979試合目で達成。今季も故障が重なって出遅れ、「やるからには全部出たい」というオフの宣言通りにはいかなかった。 工夫も凝らして練習に取り組む姿勢は誰もが認める。トス打撃は短いバットを使って右手だけで下がりながら打ったり、スローボールを何度も打ったり。「片手でもしっかり振ることを意識する」と意図を語る。 36歳のリードオフマンは「これからもまた一本一本打っていきたい。それがチームの勝利につながる一本になればいい」。自分のペースでまだまだ安打を積み重ねていく。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、通算1000安打となる適時二塁打を放つロッテの荻野=10日、ゾゾマリン