周囲の不安を一掃するアーチを架けた。エンゼルスの大谷は一回1死から外角直球を捉え、左中間へ先制の23号ソロ。七回2死では、見送ればボール判定になりそうな内角のスライダーを振り抜き、24号ソロを右翼席へ運んだ。1試合2本塁打は今季5度目だ。 メジャー通算117本塁打とし、イチローと並んで日本選手歴代2位に。1位は松井秀喜の175本で、今後はその数字を追い掛ける。 前日3日は投打同時出場で、六回途中降板の後は打者に専念するはずだった。しかし、右腕がつるような感覚があり、大事を取って七回の打席で交代した。 一夜明け、ネビン監督代行は試合前に「肘などに問題はない。本人も出ることを望んでいる」と出場にゴーサイン。試合後には「右腕ということもあり、十分に注意した。彼の打撃は素晴らしかった」と話した。 エンゼルスは大谷の2発を含め、1試合の米大リーグ記録に並ぶ7本のソロを放った。1試合7本塁打も球団タイ記録で、打線は活発だった。それでも序盤の失点が響き、勝利をつかめなかった。 (アナハイム時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕アスレチックス戦の1回、先制の23号ソロ本塁打を放つエンゼルスの大谷=4日、アナハイム