雨の中でこらえ切れなかった。ロッテの佐々木朗は右手中指のまめがつぶれて降板した7月1日以来の登板。六回途中8安打5失点で2敗目を喫し、「途中までは粘りながら投げられていたが、全体的に精度がよくなかった」とうつむいた。 この日の最速は158キロにとどまったが、外角低めの直球は抜群。フォークにも切れはあった。 四回には雨が強まり16分間中断し、再開後も強い雨に打たれた。球が真ん中に集まり出した六回は犠打を挟んで5連打を浴び、逆転を許した。「雨もあって難しかった。打たれるべくして打たれた」。自己ワーストに並ぶ5失点。今季初めてイニングの途中で降板し、パ・リーグ相手には初黒星となった。 80球程度の制限を設けた中、井口監督は「緩急を使いながら、うまい投球をしていた」と一定の評価はした。佐々木朗は「まめは問題ない。次回は長いイニングを投げる」と言い、悔しさを晴らす投球を誓った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕6回、楽天に逆転を許し、降板するロッテ先発の佐々木朗(中央)=3日、楽天生命パーク 〔写真説明〕ロッテ先発の佐々木朗=3日、楽天生命パーク