サッカー日本代表MF三笘薫(ブライトン)の挑戦が始まる。イングランド・プレミアリーグが5日に開幕。自身が「夢」と表現する世界最高峰の舞台で、日本屈指のドリブラーがどんな活躍を見せるか注目される。 この時を1年待った。東京五輪後の昨夏、J1川崎からブライトンに完全移籍。英国の労働許可証を取得できなかったため、昨季は期限付き移籍先のサンジロワーズ(ベルギー)で経験を積み、今季復帰した。 プロ入り後の歩みは順調だ。2020年に川崎に加入し、1年目で新人最多タイの13得点を挙げてJ1制覇に貢献。サンジロワーズでは左ウイングバックとして新境地も開拓し、ゴールを予感させるドリブルに加え、課題の守備も改善された。クラブ公式サイトによると「欧州サッカーを知るいいきっかけになった」と振り返る。 3月のオーストラリア戦では、日本をワールドカップ(W杯)に導く大仕事をやってのけた。「あの2ゴールはキャリアの中でも最高の瞬間だった。プレミアリーグへの準備や成長など、いろいろな意味で自信を与えてくれた」 プレシーズンマッチでは、敵陣の深い位置までえぐるドリブルで存在感を示した。「チームに貢献するのが最初の目標。準備はできている」。7日の開幕節の相手は名門マンチェスター・ユナイテッド。強烈なインパクトを残せば、その名がとどろく。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕日本がW杯出場を決めたオーストラリア戦、ゴールを決めて喜ぶ三笘薫=3月24日、豪州・シドニー(EPA時事)