危なげなくアウトを積み重ねた。中日の19歳、高橋宏が八回途中無失点、被安打1の好投。ノーヒットノーランの快挙こそ逃したが、4月20日以来の3勝目をつかみ、「2勝目からすごく遠ざかっていたので、これで勢いをつけていきたい」と意気込んだ。  序盤は150キロ超の直球で押し、リズム良く打たせて取った。三、四回は四球などで走者を出したが、落ちる球を交ぜて後続を断ち、迎えた六回。先頭で代打堂林を空振り三振に打ち取ると、「あ、まだヒットを打たれてないんだな、と。そこまでは全く意識はしていなかった」。  それでも力むことなく、八回1死まで無安打に封じ、小園に二塁打を許したところでお役御免。堂々の110球に「うまく木下さんがリードしてくれた。きょうは真っすぐに強さがあった」と冷静に振り返った。  2年目の今季は開幕からローテーションの一角を担い、試合をつくったが、なかなか援護に恵まれず勝ち星が伸びなかった。この日は大量援護も呼び込み、「やっぱり無失点に抑えると打者にも良い流れが来る。毎回、そういう気持ちで投げていきたい」。後半戦、幸先の良いスタートを切った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する中日先発の高橋宏=29日、マツダスタジアム 〔写真説明〕広島に勝利し、喜ぶ中日ナイン=29日、マツダスタジアム
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 直球に力、堂々の110球=19歳高橋宏、八回1死まで無安打―プロ野球・中日