豪快な2発が飛び出した。中日のビシエドが2打席連続アーチを架け、主砲の役目を果たした。 まずは一回。3番阿部の犠飛で先制した後の2死走者なしの場面で、甘く来た変化球を逃さず左越えの9号ソロ。さらに三回には、低めの球をすくい上げて左中間席へ。来日から7年連続の2桁となる10号2ランを放り込み、「うまく前で捉えることができたよ」と喜んだ。 前半戦は思うような結果を残せず、4番を外れたこともあった。そんな中、選手間投票で選ばれて出場した球宴では、第1戦でのソロ本塁打を含め、2試合で4打数3安打をマーク。「自分の状態を上げるのはもちろん、運も味方につけて、チームが勝てるように」と、この日の後半戦初戦に臨んだ。 その言葉通り、今季初の1試合2発でチームを勢いづけ、「オールスターから良いスイングができている。続けていきたいね」。手応え十分に振り返った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、2ランを放つ中日のビシエド=29日、マツダスタジアム