27日に開かれた大相撲秋場所の番付編成会議で、菅野改め栃武蔵の新十両昇進が決まった。オンラインで記者会見し、「いい相撲を取るな、と言われるような関取になる」と抱負を述べた。
 元学生横綱で、昨年春場所に三段目100枚目格付け出しでデビュー。初めて負け越した今年の春場所の悔しさをバネに夏、名古屋場所は5勝2敗と勝ち越し、所要9場所で関取の座をつかんだ。ライバル視するのは、中大で同期の豪ノ山。新十両昇進は先を越されたが、「早く上がって抜かそうと思っていた」と強気に言った。
 埼玉県入間市出身で、しこ名は「武蔵国」から取った。少年時代に通った相撲クラブの監督の発案という。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「しこ名を大きくするのは彼の努力次第」と期待を寄せた。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕新十両昇進が決まり、記者会見後に記念撮影する菅野改め栃武蔵=27日、東京都墨田区の春日野部屋(日本相撲協会提供)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 栃武蔵、ライバル心胸に=大相撲