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頭で当たった後に右喉輪。押し切れずにいなしたものの、動きには流れがあった。今度は左喉輪で起こし、休まず攻めて押し出した。
2桁白星は4場所ぶり。昨年の名古屋場所で首を痛めた影響か、一気に前に出る圧力は鳴りを潜めている感がある。先場所は千秋楽に辛うじて勝ち越し。負け越した2大関とともに非難され、「白星、黒星が全て。精神的にも鍛えてやるしかない」と誓った。今場所は序盤での2敗からしぶとく白星を重ね、高い集中力で巻き返してきた。
既に対戦を終えている逸ノ城と、昨年の夏場所を最後に勝てていない照ノ富士が2敗でトップを並走。逆転への道のりは険しいが、貴景勝は「集中してやるだけ」と淡々。闘志を前面に、ファンを沸かせる相撲を取り切る覚悟だ。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕正代(右)を攻める貴景勝=22日、愛知・ドルフィンズアリーナ