新型コロナウイルスの影響で休場者が続出し、めっきり寂しくなった13日目の土俵。取組が大幅に減ったことをわびる異例のアナウンスが館内には流れた。
 幕内の取組では、前後半の審判交代を挟んで5番続けて不戦となる場面も。土俵上で「不戦勝」を告げる垂れ幕が下ろされるたび、観客のどよめきは大きくなった。幕内後半で審判長を務めた粂川親方(元小結琴稲妻)は「高いお金を払って見に来てもらっている。仕方のないことだが、お客さんには申し訳ない」と謝った。
 千秋楽まで残り2日。八角理事長(元横綱北勝海)は「出られる人がいい相撲を見せていくしかない。持てる力を出し切ってほしい」と、力士の奮闘を求めた。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕土俵上で逸ノ城の「不戦勝」を告げる垂れ幕=22日、愛知・ドルフィンズアリーナ
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 休場者続出、寂しい土俵=大相撲名古屋場所