高津監督や山田ら主力が新型コロナウイルスに感染した苦境のヤクルトに、けがでチームを離れていたサンタナが戻ってきた。5番に座り、後ろを打つオスナとのコンビで貴重な先制点をもたらした。 二回、村上が右前打で出ると、サンタナはボール球をじっくり見極め、四球を選んで好機を広げた。無死一、二塁。「毎試合、とにかく先制点を取る気持ちで試合に入っている」というオスナは、低めの変化球を引っ張り左翼線へ適時二塁打を放った。 昨季19本塁打、62打点をマークしたサンタナは、今年4月に左膝を手術。今月17日に復帰するまで、3カ月以上も離脱した。チームが全体的に好調だったため、あまり問題にはならなかったが、この間長打力の欲しい5番が固定できず、4番村上がしばしば四球で歩かされていた。 サンタナは「彼(村上)の後ろを任されるのは、自分も打点を稼ぐチャンスだし、自分の後ろを打つ打者にもいい形でつなげられるように出塁したい」。前日の試合では2打席連続でソロを放ち、オスナも満塁本塁打。5番不在が解消されれば、打線の迫力はさらに増すだろう。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕2回、先制の適時二塁打を放ったヤクルトのオスナ=19日、神宮