初めてリアル二刀流を目にするマイアミの野球ファンが、スタンドから驚きの声を上げた。エンゼルスの大谷が投打で存在感を発揮し、4連敗中だったチームをけん引。6月に連敗を3度止めた右腕が、7月に入っても力強い投球を披露した。 一回に失策が絡み、犠飛で先制点を献上。試合前の時点で21回3分の2だった連続イニング無失点はストップしたが、その後はマーリンズ打線を手玉に取った。 序盤から切れ味の鋭いスプリットで次々と三振を奪った。中盤は100マイル(約161キロ)を超える直球に、緩急をつけるスライダーが効果的。七回は2四球で2死一、二塁のピンチを招いたものの、代打フォーテスを3球三振に仕留め、雄たけびを上げた。 打者としては五回に同点に追い付き、なお2死満塁の場面で左前にはじき返す決勝の2点適時打。七回には四球で出塁し、重盗で二塁に進んで今季10個目の盗塁を記録した。 「長い回を投げるのが先発の仕事」と話していた通り、7回1失点、10奪三振で自身5連勝。堂々の内容だった。 (マイアミ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕マーリンズ戦の7回、打者を三振に仕留めたエンゼルス先発の大谷=6日、マイアミ(AFP時事)