阪神は先発陣が調子を落としている。交流戦終了後、1日までの13試合で先発が6回を投げ切ったのは5試合だけ。ローテーションからガンケルら3人が2軍落ちした。 そんな状況で奮闘しているのが左腕の伊藤将だ。この日も7回2失点と役割を果たして自身4連勝。内外角に投げ分け、カーブやチェンジアップなどの緩い球も効果的だった。「走者を出しても粘り強く投げることができた」と納得した。 味方が守備でミスをしても崩れなかった。一回は1死一塁で遊撃の中野が正面のゴロをはじいたが、直後に4番A・マルティネスに再び遊撃へのゴロを打たせて併殺で切り抜ける。二回は一塁手の大山の失策で1死一、三塁とされたが、京田を投ゴロ、松葉を三振に抑えて先制点を与えなかった。 リーグ戦再開後は3試合で計24回を投げて、失点は3のみ。エースの青柳と共にチームを支えている。矢野監督は「しっかりやることをやってくれている」と安定感を褒めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕7回2失点と好投した阪神先発の伊藤将=2日、バンテリンドーム