若き主砲の勢いが止まらない。ヤクルトの村上が、八回に3試合連続の28号を放ち、九回には2打席連続アーチを架けた。「どっちも良い感じで、イメージ通り打つことができた」。納得の表情で振り返った。 ともに逆方向の左中間席へ運んだ。1点を返された直後の八回無死一塁では高めの3球目を捉え、リードを広げる一発。九回無死一塁ではカーブを捉えて駄目押しの29号。敵地のスタンドからも大きな拍手が送られた。 今月は14本塁打、35打点と絶好調。「終わったことは気にせず、また新しい一日という気持ちで、良いメンタルで試合に臨めている」。切り替えがうまくいっていることが好結果につながっている。本塁打、打点はトップを独走し、打率も1位の佐野まで1厘差に迫った。 チームは13カード連続勝ち越しとし、連覇に向けて突き進む。この日は前を打つ山田にも先制ソロが飛び出し、村上は「一緒にチームを優勝に導きたい」と力強く誓った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕8回、2点本塁打を放つヤクルトの村上=29日、マツダスタジアム 〔写真説明〕9回、2ランを放ち喜ぶヤクルトの村上(右)。左は一塁走者の山田=29日、マツダスタジアム