日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長と秋元克広札幌市長は27日、同市が招致を目指す2030年冬季五輪・パラリンピックで使用を想定している長野市のボブスレー・リュージュ施設「スパイラル」を視察した。 スパイラルは1998年長野冬季五輪で会場として使用された。視察後、山下氏らは荻原健司長野市長と懇談。招致実現への協力を改めて依頼したほか、機運醸成に向けた協議をしたという。山下氏は記者団に「招致が成功できるよう、長野市の協力を得て、今後の活動を進めていきたい」と語った。 招致をめぐって、長野市と札幌市は20年、施設整備費や稼働に関する経費は組織委員会が負担する覚書を締結した。スパイラルは18年度以降、製氷を休止。秋元氏は改修の規模や経費について検討の必要性があるとし、「(長野市と)一緒に作業していただくことをお願いしたい」と述べた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕長野市職員から説明を受ける(左から)JOCの山下泰裕会長、秋元克広札幌市長。右端は荻原健司長野市長=27日、長野市 〔写真説明〕懇談会を終え取材に応じる(左から)秋元克広札幌市長、山下泰裕JOC会長、荻原健司長野市長=27日、長野市