広島の森下は真夏のような強い日差しの下、何とか粘った。5月21日以来となる白星を挙げ、「チームのためにもっと頑張りたいと思った」。まずはひと息ついた。  2死三塁から一挙5点を奪って逆転してくれた直後の三回。無死二、三塁とすると内野ゴロの間に1点を失い、さらに野手の失策でピンチが広がった。なかなか制球が安定しない中、大和は151キロで三ゴロ、桑原は150キロで見逃し三振。ともに力のある内角直球で仕留めた。  四回も投ゴロで併殺を取り損ね、気落ちしそうなところで踏ん張った。ただ、内容は良くない。9安打を浴びながら、7回4失点でしのいだ形。「野手に打ってもらって勝った試合。次はもっと抑えられるようにしたい」と反省の言葉を並べた。  2年前の新人王で、昨季も8勝を挙げた右腕。今季は不安定な投球が続いているが、大事な先発の一角であることは変わらない。佐々岡監督は「勝ちがつけばメンタル的にも変わってくる。この1勝は森下にとって大きなもの。(次回までの)6日間はしっかり調整してもらいたい」と復調を期待した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する広島先発の森下=25日、横浜
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 耐えて1カ月ぶり白星=広島の森下「次はもっと抑えたい」―プロ野球