パドレスのダルビッシュが、尻上がりの投球で7勝目を挙げた。3四死球と制球を乱した一回こそ犠飛で先制点を許したが、二回以降は縦や横に変化するカットボールを巧みに操って三塁を踏ませない。打たせて取る投球でイニングを重ね、「(的を)絞らせず、相手打者に早いコンタクトをさせることを意識した」と冷静に振り返った。 チームは前日まで3連敗。さらに勝ち頭のマスグローブが新型コロナ関連の負傷者リスト入りするなど苦しい状況だった。窮地を救ったダルビッシュの投球に、フラハティ監督代行は「あれこそが真のエースと定義される投球だ」と賛辞を惜しまない。本調子でないながらも、修正力を発揮して先発の役割を果たした右腕も「7回をちゃんと投げられたところは褒められる」と息をついた。 (サンディエゴ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ダイヤモンドバックス戦に先発し、今季7勝目を挙げたパドレスのダルビッシュ=20日、サンディエゴ(AFP時事)