W杯へ向けた6月の活動の締めくくりは、吉田にとって厳しいものとなった。「(森保)監督からの信頼は感じるが、ワンプレーで信頼を失うことも理解している」。チームも守備も統率する立場でありながらミスで3失点に絡んだ。 後半早々、自身の背後にスルーパスを通され、たまらずタックル。「試合を壊してしまった」。PKを献上して先制されると、30分すぎにはロングボールへのまずい対応が痛恨の追加点につながった。処理をめぐってGKと見合う形になったが、「シンプルに僕のミス」。3点目も敵陣で簡単に失い、急襲を許した。 「課題は明確」と振り返ったように、直近3試合の失点も守備陣のミスが原因。本大会を前に反省点をあぶり出せたことを前向きに捉え、早急な立て直しが求められる。 チュニジア戦は歴代4位の岡崎慎司(カルタヘナ)に並ぶ国際Aマッチ119試合目の出場だった。節目の一戦は苦い思い出となった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕チュニジア戦の後半、3点目を奪われ、うなだれる吉田(右)=14日、パナソニックスタジアム吹田 〔写真説明〕チュニジア戦の後半、ボールを奪われる吉田(左)=14日、パナソニックスタジアム吹田