DeNAの牧が、持ち前の勝負強さを発揮した。2―2の八回無死二塁。甘く入った変化球を捉え、打球は二遊間をしぶとく抜けていった。これで勝ち越し。前の2試合は好機で凡退していただけに、「全然打てていなかったので、何とか打とうという気持ちだった」。鬱憤(うっぷん)を晴らす一打となった。 5月にリーグトップの打点を挙げ、この日発表された月間MVPを受賞した不動の4番打者。三浦監督は、打てなくてもベンチで仲間を鼓舞する姿も評価し、「チームを常に考えて行動してくれている」と目を細めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕8回、勝ち越し適時打を放つDeNAの牧=9日、札幌ドーム