プロボクシングで日本選手初の世界主要3団体王座統一を果たしたバンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、試合から一夜明けた8日、横浜市の所属ジムで記者会見に臨んだ。世界ボクシング評議会(WBC)王者のノニト・ドネア(フィリピン)を2回TKOで退けた一戦を「100点を付けられる内容だった」と自己評価した。 井上尚の前には、これまで保持していた世界ボクシング協会(WBA)と国際ボクシング連盟(IBF)のベルトに加え、新たに手にしたWBCの緑色のベルトも並んだ。「ようやく望んでいたような試合ができて、ここにある3本のベルトを眺めながら、よくやったなと自分自身で思う」と満足そうに語った。 宿敵ドネアを圧倒し、バンタム級最強の力を改めて誇示。その上で同級にとどまり、世界主要4団体の統一を目指す。世界ボクシング機構(WBO)王者のポール・バトラー(英国)は格下とみられているが、「ここまで来たら四つのベルトを取って自分の価値を上げ、スーパーバンタム級に(階級を)上げたい。WBOのチャンピオンが誰であろうと、一つの区切り」と説明した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕プロボクシングの世界バンタム級主要3団体統一から一夜明け、3本のベルトを前に笑顔を見せる井上尚弥(右)と父の真吾トレーナー=8日午後、横浜市の大橋ジム