阪神を5連勝に導いたのは大山だった。三回に13号3ランを放って追加点をもたらし、「チームに貢献できてよかった」と笑顔だった。 佐藤輝の右前打で1点を先制し、なお2死一、三塁で打席へ。内角高めの厳しいコースに来た直球を振り抜いた。打球は高々と上がり、左翼ポール際に飛び込んだ。 交流戦12試合の成績は打率3割6分6厘、6本塁打、13打点。日本ハムとの3連戦は、初戦で3本塁打を放つなど、全試合でお立ち台に上がった。 5月前半は速球を打ち損じる場面も目立ち、やや調子を落としていたが復調した。矢野監督は「(大山は)打撃練習で中堅方向を意識してやってきた。きょうは引っ張った打球だけど、初めから引っ張りにいったらあのコースはファウルにしかならない」。 チームは5位DeNAと1ゲーム差に迫った。「チームの雰囲気がすごくいいので、このまま続けられるように頑張る」。既に5年連続の2桁本塁打も達成した27歳が調子を維持できれば、最下位脱出も見えてくる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、3点本塁打を放つ阪神の大山=5日、甲子園 〔写真説明〕3回、3ランの大山(左から2人目)を迎える阪神の矢野監督(左端)=5日、甲子園