大相撲の元横綱稀勢の里が師匠を務める二所ノ関部屋が5日、茨城県阿見町で部屋開きを行い、師匠と部屋付きの中村親方(元関脇嘉風)らが看板の除幕をした。同町に隣接する牛久市出身の二所ノ関親方は、「この地から強い力士を出して、将来的に横綱、大関を輩出するのが夢。それに向かって精進したい」と意気込みを語った。 新設された部屋は、両国国技館をイメージした緑青色の屋根が目を引く。土俵2面とトレーニング室があり、広い敷地内にはバスケットボールのゴールも備えた。今でもまわしを着けて土俵に入る親方は、「自分の城ができて、稽古にも身が入る」と笑顔で話した。 二所ノ関親方は、昨年8月に田子ノ浦部屋から独立して茨城県つくば市内で仮住まい。同12月に年寄名跡「荒磯」を元大関若嶋津の二所ノ関親方と交換した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕二所ノ関部屋の部屋開きで除幕式を行い、笑顔を見せる二所ノ関親方(中央)、中村親方(後列左から4人目)ら=5日午前、茨城県阿見町(代表撮影) 〔写真説明〕部屋開きを行った二所ノ関部屋=5日午前、茨城県阿見町