前カードのソフトバンク戦で3タテを食らい、4連敗中だったチームの嫌なムードを快投で拭い去った。広島の床田が8回2安打無失点、12奪三振。5勝目を交流戦自身初白星で飾り、「何よりチームの連敗を止められたのが一番うれしい」。お立ち台で笑顔がはじけた。
 前回登板では、一回に先頭打者を安打で出して失点。その反省を生かし、この日は一度も先頭打者の出塁を許さず、テンポ良くスコアボードに「0」を刻んだ。
 終盤でも球威は落ちず、七回2死二塁では代打今川を151キロで見逃し三振。八回2死からはこの日最速の152キロで空振り三振を奪い、「三者凡退で、リズム良く裏の攻撃につなげよう、と全力で投げた。きょうの中であの真っすぐが一番良かった」と胸を張った。
 その裏、代打堂林の二塁打を足場に、菊池涼が均衡を破る犠飛。九回は栗林で逃げ切った。ようやく交流戦2勝目をつかんだ佐々岡監督は「きょうは床田に尽きる」。十分に役目を果たした左腕をねぎらった。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕試合後、笑顔で撮影に応じる広島の床田(左)と菊池涼=31日、マツダスタジアム
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 広島の床田、連敗止める快投=テンポ良く、12奪三振―プロ野球