スピードスケートの五輪金メダリストで、今秋のレースを最後に現役引退の意向を示した小平奈緒選手(相沢病院)が30日、都内のオランダ大使公邸で行われたユリの贈呈式に出席した。
 2018年平昌五輪で金メダルに輝いた小平選手は、オランダにスケート留学したことで飛躍的に力を伸ばした縁がある。その国で品種改良された鮮やかなオレンジ色の花に、駐日大使が「コダイラ」と命名。今春から日本でも販売が始まり、この日は同選手に球根と花束が贈られた。
 小平選手は品種改良のプロセスを自らの努力に重ね合わせ、「長く時間がかかったそうだが、花を咲かせるゴールに向けて挑戦を諦めなかった。このユリが日本とオランダの懸け橋となることを願っている」。オランダ語でもスピーチし、感激の面持ちだった。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕「コダイラ」と名付けられたユリの贈呈式に臨むスピードスケートの小平奈緒選手=30日、東京都港区の駐日オランダ大使公邸
〔写真説明〕「コダイラ」と名付けられたユリの贈呈式で、球根を手にするスピードスケートの小平奈緒選手(左)=30日、東京都港区の駐日オランダ大使公邸
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 スピードスケートの小平、ユリになって咲く=オランダ新品種の名に