2019年の大相撲名古屋場所中に引退し、年寄「安治川」を襲名した元関脇安美錦(43)=本名杉野森竜児、青森県出身、伊勢ケ浜部屋=の引退披露大相撲が29日、東京・両国国技館で行われた。
 断髪式では歴代1位の関取在位117場所で並ぶ元大関魁皇の浅香山親方ら約350人がはさみを入れ、夏場所優勝で花を添えた弟弟子の横綱照ノ富士とはがっちり握手を交わした。引退から3年後の断髪に、「次に進んでいるものだと思っていたが、意外にぐっとくるものがあった」と涙。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が大いちょうを切り落とした。
 おそろいの化粧まわしを着けて、長男の丈太郎君(4)と土俵入りを披露。「息子と一度土俵に上がりたかった。気恥ずかしいような、うれしいような、いろんな感情があふれてきた」と笑顔を見せた。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 元安美錦「ぐっときた」=長男と土俵入り披露―大相撲