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予選前の練習走行では、実施された3日間全てでトップスピードを出すなどマシンは順調な仕上がりを見せている。その一方、予選では上位勢に差をつけられて課題も見えた。200周の長丁場の決勝に向けて「満足のいくレースをするために最後のもう一押しがある。途中まで進んでいるメニューがあるので試したい」。残された時間で最後のピースを見つけられるか。
2017年と20年の優勝は異なるチームで成し遂げた。今年から加入した「デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR」の共同オーナー、デイル・コイン氏にとってインディ500制覇は悲願。「タクマは勝ち方を知っている。2度の優勝は戦略よりもドライバーのスキルを生かした勝利だった」と優勝請負人への期待を語る。
佐藤も「このチームは勝つことに飢えている。自分には経験があり、みんな熱心に意見を聞いてくれる。レースでは100周走ったときにトップ5に入っていたい」。新たな刺激を受け、虎視眈々(たんたん)と栄冠を狙っている。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕インディ500で3度目の優勝を目指す佐藤琢磨=26日、米インディアナ州インディアナポリス